NKCPが凝固・線溶バランスに及ぼす影響

血栓ができることを凝固といいます。反対に、溶けることは線溶といいます。両者は常にバランスを取りながら血管のダメージをメンテナンスします。

凝固と線溶のバランスが崩れるとからだにとって良くありません。例えば凝固系に傾く状態が続いてしまうと、出来た血栓が溶けずに血管内に留まることになり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。どちらに傾けば良いということは無くバランスが大事です。

粘度の上昇を抑制することで、固まりやすくなった血液を正常の状態に維持し、血液がからだの隅々まで流れる手助けをします。また、NKCPは経口摂取により、血栓が溶けやすい環境を作ります。

食生活をはじめとする生活習慣の乱れによって凝固・線溶のバランスが崩れてしまうと、なかなか元に戻らないとされています。特に凝固系に傾き、血栓が作られやすい状態に陥ると、血栓によって起こる脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まってしまいます。そのため、生活習慣を見直し、凝固・線溶バランスをできる限り元の状態に戻していく際に、NKCPの摂取が助けとなるでしょう。

血栓を溶かす作用(線溶)

ラットのエサにNKCPを添加して14週間経口摂取させた後の血栓溶解作用を、実験的動脈血栓モデルで検討しました。人工血栓作成時から経時的に血栓の大きさを測定して血栓溶解作用の評価を行なったところ、NKCP経口投与群は、非投与群と比較し、明らかに血管内の血栓溶解を促進しました。

血栓は脳梗塞や心筋梗塞などの原因になります。その血栓を溶かす働きが期待されるNKCPを継続的に摂取することは血栓による疾患・病気のセルフケアをサポートするのに役立ちます。

血栓を溶かす作用2(線溶)

生理食塩水中の人工血栓にNKCPを少量加えると、数分後から血栓が溶解しはじめ、3時間後には血栓がほとんど溶解しました。

生理食塩水中の人工血栓溶解実験

ラット血栓形成モデルにおけるNKCPの血液凝固遅延作用

NKCPの抗凝固作用について、血栓形成モデルを用いて検討しました。
ラットの腹部下行大動脈の血管内皮細胞を損傷させ、血小板凝集を惹起することにより血栓形成を誘発しました。NKCPはin situ loop法を用いて投与し6時間後に採血し、内因性及び外因性血液凝固能の指標としてそれぞれ活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)及びプロトロンビン時間(PT)の測定を行いました。

その結果、生理食塩水を投与したControl群のAPTTが33.5±2.4秒であったのに対し、NKCP 100mg/kg群では52.0±4.5sec、250mg/kg群で63.3±2.9secとNKCPの投与により有意な凝固遅延が観察されました。PTについてもControl群が16.7±0.5sec、NKCP 100mg/kg群が20.6±0.9sec、250mg/kg群が21.3±1.7secと、APTTと同様に有意な凝固遅延が観察されました。

NKCPは血栓形成を抑制する作用をもつことが示唆されました。

そもそも血栓が作られなければ脳梗塞や心筋梗塞などの病気は起こり得ません。したがって、NKCPの継続的な摂取によって、血栓が作られにくくなる環境をサポートしていくことがとても大切です。

NKCPがヒト凝固・線溶系に与える影響

肩こりや頭痛、めまいなどの自覚症状を訴える被検者を含む成人23名にNKCPを2カ月間摂取してもらい、ヒト血液の凝固・線溶系の変化について検討を行いました。血液検査の結果、まずELTが有意に減少しました。ELTはFDPがあまり変化しない場合において、線溶系の指標となります。また、tPAはプラスミノゲンをプラスミンに活性化し、線溶反応を開始します。本研究ではNKCPの摂取によりtPAが上昇しました。

血の巡りが良好でないと、肩こりや頭痛、めまいなどの自覚症状をきたすことがあります。NKCPが健康的な凝固・線溶バランスを取り戻す一助になった結果、血の巡りが良くなり、肩こりの有意な改善がみられたのでしょう。

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